成分 一覧

肌に潤いを与える成分

ヒアルロン酸

主たる原料:鶏冠・牛・微生物ヒアルロン酸

特徴:1gで約6kgの水を蓄えると言われるほど水分保持力が高く、乾燥にも強いことから、保湿剤として洗顔料をはじめとした色々な化粧品に配合されています。
ヒアルロン酸は体内で合成・分解されますが、年をとるほど合成するスピードよりも分解するスピードが高くなります。

セラミド3

主たる原料:動植物・微生物・化学合成

特徴:人はもともと「NMF(天然保湿因子)」という尿素やセラミドなどの複合体をもっています。
そのセラミドと同じかたちをしたものがセラミド3です。
もともと人に備わっている保湿成分なので安全性が高く、乾燥肌・敏感肌向けの洗顔石鹸などで大変良く配合されています。
皮膚のバリア機能を向上させ、肌の保水力を長持ちさせる効果があります。
また、セラミド3は毛髪にも含まれていることから、スキンケア製品だけでなく頭髪用品にも利用されています。

セリシン

主たる原料:絹・蚕繭

特徴:絹糸から得られるタンパク質の一種で、シルクプロテインとも呼ばれています。
肌に馴染みやすく、吸湿性に優れているので、保湿剤として石鹸やクリームなどによく配合されます。
また、刺激性が低いため、敏感肌の方も利用できる成分です。
セリシンには、コラーゲンやエラスチンをつくる細胞「線維芽細胞」を活発にする効果や抗酸化作用もあります。

コメヌカ油

主たる原料:米ぬか米ぬか

特徴:精米直後の米ぬかから得られるオイル。
石鹸に配合すると水に溶けやすくなり、洗浄力が向上します。
オレイン酸・リノール酸・パルミチン酸が豊富で、リン脂質や糖脂質などの保湿成分も含んでいます。また、美白や細胞を活性化する効果も期待できます。(※肌を洗う成分参照)

各種アミノ酸

主たる原料:植物・貝類・化学合成など

特徴:アミノ酸は大半が水に溶けやすい性質のため、石鹸や化粧水の保湿剤として利用されます。
また、皮膚の中にあるアミノ酸の量や種類を増やすために配合されることもあります。
アミノ酸の一つ一つはとても小さいので、皮膚からでも吸収できると言われています。

ポリクオタニウム-51(リピジュア)

主たる原料:化学合成品

特徴:ヒアルロン酸の約2倍の保水力があると言われるほど潤いを保つチカラがあり、洗顔石鹸などの保湿成分として人気があります。
もともと人工血管の内壁に使用するために開発されているので皮膚への刺激性は極めて低く、とても安全な材料と言えます。

PCA(ピロリドンカルボン酸)

主たる原料:グルタミン酸

特徴:人の体内にも存在するアミノ酸の一種で、皮膚との相性は極めて高い成分です。
もともとは保湿目的で配合されていましたが、ヒアルロン酸やセラミドといった保水力の高い成分が使われるようになったため、最近では血行促進目的で石鹸などに配合されています。

フコダイン

主たる原料:海藻類ヒアルロン酸

特徴:昆布やモズクといった海藻類の表面を覆う粘り気のある液体の総称。
保湿効果の他に、皮膚を保護する作用があり、肌荒れ防止のためにも配合されます。
近年は、フコダインの持つ免疫賦活作用も注目されはじめ、化粧品以外の活用が考えられています。

古い角質を除去する成分

グリコール酸

主たる原料:サトウキビ・化学合成サトウキビ

特徴:医療機関で行われるケミカルピーリングで最もよく使われるAHA(アルファヒドロキシ酸)の一種。
AHAの中では安全性が高いと言われています。
洗顔石鹸などに配合する場合は、副作用や皮膚への安全性を考慮して、1%前後の濃度で配合されています。

クエン酸

主たる原料:柑橘類・デンプン醗酵柑橘類

特徴:レモンや梅干しなどの酸味成分。酸化防止効果、収れん効果のほか、タンパク質を溶かして角質を和らげる働きがあります。
ピーリング石鹸などに向いている成分です。

プロテアーゼ

主たる原料:パパイヤ・パイナップルパパイヤ・パイナップル

特徴:パパイヤやパイナップルに豊富に含まれるタンパク質を分解する酵素の総称で、ヒトの体内でも分泌されています。
特定の温度でタンパク質を分解する能力を発揮するところが、酵素ならではの特徴。
古い角質を分解・除去する「酵素洗顔」などが有名です。

乳酸

主たる原料:デンプン醗酵・化学合成

特徴:AHA(アルファヒドロキシ酸)の一種。
角質を穏やかに剥離する作用があるため、ケミカルピーリングに用いられることがあります。
また、保湿・引き締め効果も認められます。

リンゴ酸

主たる原料:果実類・化学合成

特徴:AHA(アルファヒドロキシ酸)の一種。
リンゴに多く含まれるAHA(アルファヒドロキシ酸)。
刺激性が弱い油状の成分で角質を穏やかに柔らかくする作用から、洗顔石鹸やクレンジング剤に広く配合されています。
水分代謝を整える作用や糖代謝を活性化させる作用、保湿作用もあります。

レモンエキス

主たる原料:レモンレモン

特徴:レモンの果実を圧縮して得られるエキス。
クエン酸やビタミンA・B・C・Pを含み、収れん作用、美白作用、免疫賦活作用、保湿作用、皮脂の分泌を調整する作用があります。
またレモンエキスに含まれるクエン酸により、角質を柔軟化させる効果も期待できます。
洗顔石鹸や化粧水などに含まれる成分です。

セラミド6Ⅱ

主たる原料:コンニャク・コメヌカ・コムギコメヌカ

特徴:角質に含まれる脂質(油分)を調整する保湿成分。
ピーリング作用のあるAHA(アルファヒドロキシ酸)とスフィンゴシン脂質がくっついてできた物質のため、
角質の除去・新陳代謝を整える効果があり、シミやシワを軽減します。

乾燥を防ぐ成分

リン脂質

主たる原料:大豆・胚芽大豆

特徴:水分の吸収・保存に優れ、保湿剤・エモリエント剤として配合されます。
リン脂質は、脂質(油分)とリン酸が結合した化合物の総称で、動植物にはごく普通に含まれている成分です。

高級アルコール イソステアリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなど

主たる原料:哺乳類・柑橘類・鉱物油

特徴:炭素を多く(炭素原子を6個以上)含むアルコールの総称です(少ないものは低級アルコールと呼びます)
ロウソクなども高級アルコールで出来ています。
炭素が多いほど油と馴染みやすくなるため、皮膚の水分蒸発を防ぐ効果が大きくなります。
以前は石油を原料として生成していましたが、近年はマッコウクジラやサメの肝油から精製されるものが多く、
一部の高級アルコールは化学合成で作られます。
ちなみに、値段が高いから『高級』 安いから『低級』ということではありません。

コレステロール

主たる原料:牛・豚

特徴:コレステロールは哺乳動物に比較的多く含まれる水分と相性の良い成分。
皮膚分泌物にも多く存在します。
皮膚に馴染みやすく刺激性も低いため、エモリエント剤として広く配合されています。

セリン

主たる原料:絹繭

特徴:絹の成分「セリシン」によく含まれるアミノ酸。
アミノ酸の中でも保湿効果が優れています。
ヒトが持つ天然の保湿成分「NMF」(天然保湿因子)の中に最も多く含まれています。
シルクを配合した洗顔料などで見かける成分です。

トリエチルヘキサノイン

主たる原料:化学合成品

特徴:皮膚に水蒸気の透過性がある薄膜を作り、過剰な水分の拡散を防ぐ作用がある成分です。
洗顔石鹸よりもクリームなどによく配合されます。

アボカドエキス

主たる原料:アボカドアボカド

特徴:絹の成分「セリシン」によく含まれるアミノ酸。
アミノ酸の中でも保湿効果が優れています。
ヒトが持つ天然の保湿成分「NMF」(天然保湿因子)の中に最も多く含まれています。
シルクを配合した洗顔料などで見かける成分です。

シアバター(シア脂)

主たる原料:シアーバターの木シアーバター

特徴:アフリカに原生するシアーバターの木の種子から得られる脂肪分。
人間の体温で溶けて液体となるため、各種オイルと同等の保湿効果があります。
また、石鹸の洗浄剤となるステアリン酸・オレイン酸※が主成分となっています(※肌を洗う成分参照)。

テカリ・皮脂を抑える成分

ビタミンB6

主たる原料:ニンニク・ピスタチオ・肉類・化学合成

特徴:皮脂の分泌を抑える作用があるほか、ニキビや肌荒れ、日焼けを改善する効果があり、
石鹸から日焼け止めまでスキンケア製品の多くに配合されていいます。
ビタミンB6自体は皮膚への浸透力が弱いため、通常は浸透しやすい誘導体にしたものが利用されます。

ベントナイト

主たる原料:粘土粘土

特徴:吸着力の高いモンモリロナイトを多く含む粘土状の鉱物。
皮脂の吸着性に優れており、テカリ防止に有効な成分です。
洗顔石鹸以外では、エステの泥パックなどにも利用される成分です。

ビタミンB2(リボフラビン)

主たる原料:鶏卵、レバー、酵母、化学合成

特徴:過剰な皮脂による肌荒れを抑える成分。
健康を維持するのに必要なビタミンで、不足すると肌荒れや口周りの炎症が起こりやすくなります
(腸内細菌により合成されているため、通常は不足しにくいです)。

パンテノール

主たる原料:肉類・豆類・化学合成

特徴:ビタミンB5(パントテン酸)を吸収しやすくするため、誘導体にした物質。
体内に入るとビタミンB5に変換され、小ジワや肌荒れを改善する働きをします。
食品の場合、疲労改善効果や代謝促進効果があります。

ダイズエキス

主たる原料:大豆大豆

特徴:大豆の種子から抽出されるエキス。
各種のアミノ酸やペプチド、イソフラボンといった美容に良い成分を多く含みます。
特に大豆イソフラボンは、美白・保湿・皮脂の分泌を抑えるエストロゲン(女性ホルモン)と似た働きをするため、
洗顔石鹸の成分としても利用されます。

カオリン

主たる原料:鉱石

特徴:皮脂を吸着してくれる鉱物由来の成分。
石鹸などの洗浄成分として配合以外に、白色の顔料として用いられることもあります。

ドクダミエキス

主たる原料:ドクダミドクダミ

特徴:ドクダミの葉または茎から得られるエキスで、独特の芳香があります。
抗菌作用・抗酸化作用・抗炎症作用に加えて発毛を抑える効果があり、
顔用のスキンケア製品に用いられることが多い成分です。また、生薬では解毒剤として用いられます。

カノコソウエキス

主たる原料:バレリアンバレリアン

特徴:セイヨウカノコソウ(別名:バレリアン)という植物などの根や根茎から抽出されるエキス。
血行促進作用やむくみを抑制する吉草酸エステルを豊富に含んでいるため、
化粧品に配合されることが多い成分です。
また、鎮静作用や抗ストレス作用があり、睡眠導入向けのサプリメントとして用いられます。

くすみを抑える成分

※ここでいう「くすみ」は血行不良、代謝低下によるもの。

カミツレ花エキス(カモミラエキス)

主たる原料:カモミールカモミール

特徴:ハーブティーの原料としても知られるカモミールの花から抽出されるエキス。
消炎作用、血行促進作用、血流改善作用に加え、シミの原因となるメラノサイトの働きを抑える効果を
石鹸に持たせるための成分です。色素沈着を抑制する効果も期待できるので、美白用化粧品などに利用されます。

酢酸トコフェロール

主たる原料:植物油、化学合成品

特徴:主に植物油から得られるビタミンE(トコフェロール)に酢酸をくっつけた成分。
抗酸化作用、血管拡張作用、血行促進作用、血行不良による色素の沈着を抑える効果などビタミンEと同様の働きがあると言われ、
化粧品や薬用化粧品によく配合されます。
なお、ビタミンEは油溶性のビタミンなので比較的穏やかに浸透、作用します。

ローズマリーエキス

主たる原料:ローズマリーローズマリー

特徴:ローズマリーの花・葉から抽出されるエキス。
テルペノイドやフラボノイドといった多種のポリフェノールを含みます。
抗酸化作用、血行促進作用、消炎作用、メラニン産生抑制作用があり、皮膚への刺激性も弱いことから、
敏感肌向けの洗顔石鹸などに配合されることが多い成分です。

レシチン

主たる原料:大豆・卵黄ローズマリー

特徴:血行促進作用、抗酸化作用をもつ美容成分。
特に大豆から得られる大豆レシチンにはビタミンEが含まれているため、肌をなめらかに整え、
ハリ・ツヤを与える効果もあります。
水、油どちらにも溶ける性質から、洗顔料からクリームまで幅広く活用されています。

ゴボウエキス(ゴボウ根エキス)

主たる原料:ゴボウゴボウ

特徴:ゴボウの根から抽出されるエキス。
血行促進作用、発汗作用、消炎作用、保湿作用があり、乾燥肌向けの製品に配合されることが多い成分です。
洗顔石鹸の成分としても有効です。

センキュウエキス

主たる原料:センキュウセンキュウ

特徴:センキュウという植物の根茎から抽出されるエキス。
抗菌作用、抗炎症作用、血流改善作用、美白作用が期待できます。
なお、センキュウは血流を改善する生薬として古くから用いられてきた成分で、浴用剤として使用すると、
高い保湿効果を得ることができます。

チンピエキス

主たる原料:ミカンミカン

特徴:乾燥させたミカンの果皮(陳皮)を熱湯などで抽出したエキス。
食欲不振や嘔吐に対する生薬として飲用されてきました。
洗顔石鹸などには血流改善、抗炎症目的で配合されます。
なお、センキュウエキスと併用することで、血流を増加させる機能があります。

毛穴の黒ずみをとる成分

薬用炭

主たる原料:炭炭

特徴:日本薬局方の基準に適合した炭で、松や竹などの木材を高温処理して作られます。
炭は吸着性・消臭効果が高く、過剰な皮脂の吸着や消臭効果を目的で洗顔石鹸などに配合されます。
なお、古くは消化器系に存在する毒素やガスを吸着する目的で洗浄剤として飲用されていました。

モンモリロナイト

主たる原料:泥モンモリロナイト

特徴:ミネラルとケイ酸(ガラスの材料になる)がくっついてできた物質。
水に溶かすとアルカリ性になるため、角質を軟化し毛穴汚れを吸着させる効果があり、
石鹸やパックに使用されます。また、油分の吸着性に優れるので、以前は洗濯洗剤にも使用されていました。

アルギン酸ナトリウム

主たる原料:海藻類海藻

特徴:海藻類のネバネバに見られる食物繊維の一種。
主にクリームなどに粘り気を出すために使用されます。
吸水性が高いため、汗など水溶性の不純物を吸着する作用があります。

毛穴を引き締める成分

シャクヤクエキス

主たる原料:芍薬芍薬

特徴:芍薬(シャクヤク)という植物の根から抽出されるエキス。
消炎作用・抗菌作用・止血作用・抗痙攣作用がある生薬で、葛根湯に代表される多種の漢方薬に配合されています。
洗顔石鹸に配合した場合には、血行促進・抗炎症・引き締め効果が期待できます。

イタドリエキス

主たる原料:イタドリイタドリ

特徴:日本全域に自生するイタドリという植物の根から抽出されるエキスで、このエキスを配合した洗顔石鹸は美白・引き締めに有効です。
種々の有機酸やポリフェノールを多く含み利尿作用や止血作用があるほか、アンチエイジング成分として注目を浴びている「レスベラトロール」が含まれていることから、海外ではサプリメントの原料にも使われます。

オウバクエキス

主たる原料:キハダキハダ

特徴:ミカン科・キハダ属の植物の樹皮から抽出される鮮やかな黄色い液体で、アルカロイドやステロイド類を主成分としています。
洗顔料などには消炎効果・収れん効果を期待して配合します。
なお、オウバクは生薬名で、強い抗菌作用・解毒作用があります。

ニキビを防ぐ成分

塩化ベンザルコニウム

主たる原料:化学合成品

特徴:界面活性剤の一種で、除菌剤や消毒剤にも用いられるほど強力な殺菌作用があるため、
化粧品に配合できる量には、厳格な基準が設けられています。
主に、ニキビ・湿疹を防ぐための石鹸やシャンプーに配合されます。
また、肌を柔らかくする効果や、静電気を抑える作用もあります。

塩酸クロルヘキシジン

主たる原料:化学合成品

特徴:医療用の殺菌剤として用いられる成分。
皮膚や傷口などへの刺激はほとんどありませんが、殺菌作用が強いため化粧品に配合できる量は極微量のみに規制されています。
水に強く殺菌効果が持続しやすいと言われ、クリームや粉末に利用する場合があります。

レゾルシン

主たる原料:化学合成品

特徴:殺菌作用、防腐作用、フケ・かゆみを抑える作用があり、
頭皮用薬用石鹸やシャンプー、ニキビ治療薬に用いられる成分です。
角質を柔らかくする作用があり、毛穴を綺麗にしてニキビを作りにくくする効果も備わっています。

サリチル酸

主たる原料:化学合成品

特徴:天然の植物に広く含まれている成分ですが、化粧品や医薬品の材料には化学合成で作られたものが多く利用されています。
殺菌作用が強く、もともとは医薬品・化粧品・食品の防腐剤として用いられていました。
近年は角質柔軟作用を活かして医療用のピーリング剤に使われることが多いほか、軽度のニキビやイボの治療にも使用されています。
なお、化粧品への配合できる量は0.2%以下に規制されています。

チョウジエキス

主たる原料:丁子丁子

特徴:香辛料「クローブ」の名で親しまれる、チョウジという植物の蕾から得られるエキス。
強い抗酸化作用とジヒドロテストステロン(男性ホルモンの一種)の産生を抑える働きがあり、
抗ニキビ・化膿止め・男性型脱毛の防止目的で使用されるほか、近年は美白効果への訴求も注目されています。

肌荒れを防ぐ成分

グリチルリチン酸ジカリウム

主たる原料:甘草(カンゾウ)甘草

特徴:化粧品に使われる成分の中でも特に効果が高い成分。
炎症を抑える有効成分として薬用石鹸などに利用されます。
また、痛みを抑える働きもあるため、ニキビケア用の化粧品に配合されることが多い成分です。

ティートゥリーオイル

主たる原料:ティートゥリーティートゥリー

特徴:オーストラリアに生えるティートゥリーという植物の枝葉から得られる精油。
抗菌作用、抗炎症作用があり、洗顔石鹸だけでなく、スキンケア製品に幅広く使用されています。
また、ティートゥリーの香りにはリラックス作用があるため、香料として配合される場合もあります。

甘草根エキス

主たる原料:甘草甘草

特徴:甘草という植物の根から抽出される成分。
抗炎症成分であるグリチルリチンを多く含むことから、肌荒れを予防する化粧品に配合されています。

チャ葉エキス

主たる原料:茶葉茶葉

特徴:茶葉から抽出されるエキスで、洗顔石鹸をはじめ色々な化粧品に配合されています。
カフェインやタンニン、アミノ酸、ビタミンCを豊富に含み、紫外線吸収作用、抗酸化作用、美白作用があるほか、強い殺菌作用のあるカテキンで肌荒れを防ぎます。

オウゴンエキス

主たる原料:コガネバナコガネバナ

特徴:コガネバナという植物の根から抽出されるエキスで、古くから熱や炎症に効く生薬として服用されてきました。
抗炎症作用や抗菌作用があるステロイド類やフラボノイドを含んでおり、肌荒れを抑える効果があります。

アロエエキス

主たる原料:アロエベラ・キダチアロエ・ケープアロエアロエ

特徴:アロエの葉から抽出したエキス。
保湿効果に加え、消炎効果もあることから、肌荒れを防止や保湿のために配合されます。
なお、アロエエキスの中でも、アロエ固有の成分である「アロイン」を除去したアものは粘度が高いことから、石鹸によく配合される。

クマザサエキス

主たる原料:隈笹隈笹

特徴:イネ科・クマザサの葉から抽出されるエキス。
美容・健康に良い多糖類、クロロフィル、ビタミンB群、ミネラルやアミノ酸を含みます。
クマザサの免疫賦活作用、抗菌作用や抗炎症作用から、肌荒れ防止目的で種々の化粧品に配合されています。

ユキノシタエキス

主たる原料:ユキノシタユキノシタ

特徴:ユキノシタという植物から抽出されるエキス。
漢方では「虎耳草」と呼ばれ、火傷やかぶれの治療薬に用いられてきました。
抗菌作用、消炎作用があるほか、紫外線によって傷ついたDNAを修復する効果があると報告されています。

肌にハリを与える成分

加水分解コラーゲン

主たる原料:豚・魚加水分解コラーゲン

特徴:真皮内に70%含まれているコラーゲンタンパクを、酸やアルカリにより分解した物質が加水分解コラーゲンです。
加水分解したコラーゲンは、角層の奥まで浸透するため、皮膚内のコラーゲン合成を促進すると考えられており、肌の弾力や保湿力を高める効果が期待できます。
洗顔石鹸以外に、化粧水や美容液にも良く使われます。

加水分解エラスチン

主たる原料:豚・魚

特徴:エラスチンは真皮内でコラーゲンを支えているタンパク質で、主に肌の弾力をキープする役目があります。
加水分解エラスチンは、このエラスチンタンパクを酸やアルカリで分解・精製し、水に溶けやすくしたもので、肌の弾力を保つほか、皮膚を和らげる効果があります。

アスコルビン酸(誘導体)

主たる原料:植物・化学合成柑橘類

特徴:ビタミンCのことで、レモンやみかんなど柑橘類に多く含まれます。
美白作用や抗酸化作用に優れるほか、コラーゲンの産生促進効果があるため、肌にハリを与える効果も期待されます。
なお、純粋なビタミンCは熱や酸に弱く劣化しやすいので、ビタミンC誘導体(ビタミンCを他の物質とくっつけて劣化しにくくしたもの)が化粧品に良く配合されています。

プラセンタ

主たる原料:ブタ・ウマ

特徴:哺乳類の胎盤から採れる美容成分で、ミネラルや各種ビタミン・ペプチド・脂質など、美容・健康に有効な成分が豊富に含まれています。肌にハリを与えるエラスチンやコラーゲンを増やす効果が期待できるほか、美白成分として厚生労働省の認定も受けています。洗顔石鹸などの化粧品以外に、サプリメントなどにもよく利用されます。プラセンタの一般的な効果についてはこちらをご参照ください

リンデン(ボダイジュ)エキス(シナノキエキス)

主たる原料:菩提樹菩提樹

特徴:菩提樹(ボダイジュ)という植物の花または葉から採れるエキスで、収れん作用や血行促進作用のあるフラボノイドが豊富に含まれる成分です。
ヨーロッパでは、入浴剤として冷え改善や関節痛の軽減目的で使われています。

シラカバエキス

主たる原料:白樺白樺

特徴:白樺の木の樹皮、樹木部、葉から抽出されるエキス。
タンニンやフラボノイド、ビタミンC、ミネラルやアミノ酸を含み、殺菌作用や利尿作用、血行促進作用、収れん作用があります。また、水々しい肌(角質層)をつくる効果も確認されています。

ツボクサエキス

主たる原料:ツボクサツボクサ

特徴:セリ科に属するハーブの一種、ツボクサから抽出されたエキス。
洗顔石鹸などに配合した場合は、抗ニキビ作用や代謝促進作用、コラーゲンやエラスチンの再生作用が期待できます。

コポリマー(メタクリル酸グリセリルアミドエチル / メタクリル酸ステアリル)

主たる原料:化学合成品

特徴:皮膚や毛髪の表面を改善する効果があり、石鹸やシャンプー、ボディソープによく配合されています。
人体に含まれる保湿成分「セラミド」と同じようなかたちをしているため、保湿にも有効です。

アスタキサンチン

主たる原料:エビ・カニ・藻類カニ

特徴:ビタミンAのもとになるベータカロチンと構造が似ており、ビタミンAと同じような働きをします。
紫外線による酸化ダメージから皮膚を守ることでシワやタルミを予防します。
ただし、原料に甲殻類を使用したものがあるため、アレルギー体質の人は注意が必要な成分。